降格圏18位の大分トリニータがいよいよ正念場を迎えた。
負けられない九州対決で、4戦ぶりの完封負け。残留圏16位との勝ち点は4差に拡大した。しかもシュートはわずか4本。気迫も含めスコア以上の完敗だった。
それでも、就任6年目の片野坂知宏監督(50)は「勝つしかない。やるべきことは分かっている」と切り替え、降格崖っぷちの状況に「負けを引きずらないようにしたい。悔しい思いをガンバ大阪戦で晴らせるようにしたい」と前を向く。
今季は、生え抜きDF鈴木やDF岩田をはじめ、MF田中ら攻守の要が大量流出。強度や戦術精度低下の影響を受け開幕ダッシュに失敗した。0-3で完敗した4月11日名古屋グランパス戦で9試合目にして降格圏に転落し、7連敗などもあり一時最下位にも沈んだ。
J3当時の16年から指揮を執る片野坂監督が積み上げてきたGKからのビルドアップで前線に人数をかける攻撃的なシステムが強みだ。この日も伝統の3-4-3で1歩も引かなかった。だが、結果は相手のコンパクトな堅守を崩せず敗戦。MF野村直輝(30)は「相手を崩すパワー、コンビネーション、技術が足りなかったので今日のようなゲームになった」と悔いたが、中3日で次の7日G大阪戦を迎える。嘆いている時間はない。
残りは4試合。試合の内容より、泥臭く勝ち点を積み上げる「結果」が欲しいところだ。【菊川光一】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)




