なでしこジャパンは前回大会覇者北朝鮮との「事実上の決勝戦」を制し、ベスト4進出を決めた。

前半40分、右CKからFW岩渕真奈(INAC神戸=25)が左足で先制ゴールを決めた。1-0で前半を折り返すと、後半17分、MF長谷川唯(日テレ=21)が追加点を奪った。2-0となったが、北朝鮮も反撃を開始。同25分、MF阪口萌乃(新潟=26)が相手の腕をとり、PKを献上。PKを決められ1点を返された。その後も決定的な場面を何度かつくられたが、GK山下杏也加(日テレ=22)が必死にセーブ。2-1で勝利した。

それでも2大会ぶり2度目の優勝をめざす、なでしこに喜びはない。高倉麻子監督(50)は「まだまだ精度が足らない。芝の状態も悪く難しいが、簡単なミス多い」と引き締めた。

14年仁川大会決勝では1-3で敗れて連覇を逃した相手。は「タフな戦いになる」と警戒。エース岩渕も「ファイトしてくるチームなので、スタッフを含め全員で戦いたい」と覚悟を口にしていた。強豪を倒した選手たちには充実の笑みが広がった。

刺激材料があった。快進撃を続けていた「ヤングなでしこ」U-20(20歳以下)。ついにW杯フランス大会決勝でスペインに3-1で勝ち、大会出場6度目で初の優勝を飾った。予選2試合を観戦した高倉監督は「W杯には何人か連れて行くつもり」と19年W杯フランス大会でヤングなでしこ世代の“昇格”も検討。選手たちは危機感を持って、この日の「事実上の決勝戦」に臨んでいた。

2大会ぶりの優勝へ、次戦は決勝進出をかけて28日に韓国と対戦する。2点目を入れた長谷川は「お互いやり方をわかっていてやりにくいが、精度で上回って決勝にいきたい」と意気込んだ。