2大会ぶりの頂点を目指すC組1位のなでしこジャパン(FIFAランク10位)が、準々決勝でB組2位の北朝鮮(同10位)を2-1で下し、4強入りを決めた。

前半40分にエースFW岩渕真奈(25=INAC神戸)が先制ゴール。主導権を握ると、後半17分にはMF長谷川唯(21=日テレ)が追加点を挙げ、14年仁川大会の決勝で1-3で敗れた相手に雪辱した。

笑顔いっぱいの岩渕が、取材エリアで裏話を明かした。試合前、選手間で素直な思いを語り合った。「早く日本に帰りたいけれど、ここで帰るのは嫌だよね」。90年北京大会から行われている女子サッカーで、メダルを獲得しなかった例がないことも聞いていた。「絶対に勝ちたいね」。そう決意し、大一番に臨んだ。

前半40分の右CK。前日24日の非公開練習で、何度も確認したパターンだった。遠いサイドのマークが緩くなりがちな相手の特徴を理解し「何本かニア(近いサイド)の後にファー(遠いサイド)」と作戦を立てていた。MF中島のCKは、遠いサイドのFW田中が頭で折り返し、中央にいた岩渕の足元へ。左足で押し込み「チームとして狙ったとおり。(高倉)監督にも『(準々決勝からの)あと3つは先制点が大事になってくる』と言われていた。うれしかったです」と喜んだ。

17年12月のアジアE-1選手権では、0-2で完敗。その北朝鮮に勝利し、チームの雰囲気もさらに良くなったという。

「勝った状態で『帰りたい~』って言っているぐらいなんで。これを機に(雰囲気が)うんと上がってきたと思います」

経験豊富なエースは恋しくなっている日本での食事を思い浮かべた上で、言い切った。「優勝したいので、勝ちにこだわって。チームを勝たせられるゴールだったり、何でもいいので、そういうプレーをしたい」。頂点まで残り2戦。準決勝は28日、A組1位の韓国(同15位)と戦う。