約1年ぶりに代表復帰した日本代表DF森重真人(30=東京)が決意を新たにした。昨年、左足の負傷で長期離脱し、代表からも遠ざかった。「ケガはあったけど、戻ってこられたのはうれしい。これからが大事」と力を込めた。

 もともとDF吉田とセンターバックでコンビを組んでいた時期は長かったが、森重が代表から遠ざかっている間にDF槙野や昌子らが台頭。ハリルホジッチ監督はメンバー発表会見で「(森重は)まだ準備できている段階でない。すぐに使うわけでもない。状態の見極めと、励ますためでもある。以前のレベルに戻るかどうか」とコメントした。本人もそのコメントを受けて「自分の存在を再確認していきたい。今までのバランスも大事にしたい思いもあるし、でも自分が出たい思いもある」と複雑な心境ながら、気持ちを奮い立たせた。

 今回はDFリーダーの吉田が負傷で招集外。W杯(ワールドカップ)出場経験もあるセンターバックは「守備陣で話すのが大事。ミーティングなり(試合に)出ないなら、出ない(選手)なりにサポートをしていかないといけないし、まずはしっかりやっていきたい」。守備陣を統率して、W杯まで残り3カ月アピールを続けていく。