サッカー日本代表が14日、大分県内で国際親善試合ベネズエラ戦(16日、大分銀行ドーム)へむけた合宿3日目を行った。

GK権田修一(29=鳥栖)が、この日に引退会見を行ったJ3相模原の元日本代表GK川口能活(43)の引退について語った。

同日に東京から新潟に期限付き移籍中のMF梶山陽平(33)も引退を発表。東京時代に約8年間ともに戦った戦友の発表も頭にあったようで「能活さんもそうですけど、東京の梶山選手も引退されてて…」と切り出し「能活さんは何回も対戦させてもらったし、能活さんに憧れて、低いパントキックを蹴ったり、ボールに飛び込むようになったりした」と話した。

神奈川圏内の小学校に通っており、当時横浜の守護神だった川口は幼少期から憧れの存在だった。移動するバスの中で、会見で川口が引退後は指導者としてGK育成にあたる意思を明かしたことを知った。「海外移籍も経験していて、J1からJ3も経験していて、日本サッカーのあらゆるものを経験している選手。能活さんが育てる選手がどういった選手になるのか楽しみですし、興味がある」。 日本がW杯に初出場した98年フランス大会以来、W杯の試合に出場したGKは川口、楢崎、川島の3人のみ。権田は「自分は若手とは思っていない」と言うが、現在は18年W杯ロシア大会メンバーにも選ばれたGK中村航輔(23)や、今回の合宿にも参加しているシュミット・ダニエル(26)ら若手GKの台頭も目立つようになった。

権田は「今は日本人GKの変革期」と語り「アジア杯でも、その3人(川口、楢崎、川島)プラス(西川)周作が出たぐらい。僕だったり、東口選手だったり、今回代表に来ている3人が、どんどん世界にこういう選手がいると見せていかないといけないと思う。3人のまね事をしてもうまくいかないので、それぞれの良さを出して、日本のGK像を出していければいいかなと思います」と言い聞かせるように話した。

また、梶山については「FC東京でずっとお世話になって、自分が代表に来る度に、(梶山が)なんで代表選ばれないんだろうと思うぐらいうまかった。引退後は何をするかわからないけど、日本サッカーに関わっていってほしいし、面白い感覚をもっている人なので、楽しみです」と話した。