【ドーハ11日=佐藤成】アジア杯(12日開幕)にMF久保建英(22=Rソシエダード)が降臨する。

14日にはフィリップ・トルシエ監督率いるベトナムとの1次リーグ初戦を迎えるサッカー日本代表の全体練習に合流した。2日のリーグ戦後に左太もも負傷が発表され、5日に合流後は室内で調整。初めてピッチに姿を現して汗を流し、初戦の出場には慎重な姿勢を見せたが回復傾向をアピールした。自身初のアジア杯でタイトル獲得を目指す。

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久保が不安を吹き飛ばす明るい笑顔を見せた。「いい感じです。順調だと思います」。公開された冒頭約45分間の練習で、全てのメニューを消化。ジョギング、ステップ、ボール回し、パス交換、5対5の対人のメニューで、軽快な動きをみせ、順調な回復ぶりをアピールした。初戦についてはメディカルと相談しながらだと明かしたが、表情は前向きだ。

悔しい思い出を塗り替える。2試合の出場に終わった22年W杯の地、ドーハで再び戦う。「いい思い出ではなかった」としつつ、「今の自分の置かれてる立場は前回のカタールの時とは違うので、そこはしっかり自信を持っていきたい」。

ダブルエースの一角であるMF三笘が左足首を負傷しており、初戦には間に合わない見込み。大会を通じて久保にかかる期待は大きいが「世界に注目される選手になりたいと思ってサッカーをやっているので、現状は自分からしたらウエルカム。むしろやっとスタートラインくらいだと思う」と歓迎した。

自身初タイトルを狙う。若くから脚光を浴びているが、意外にもプロではクラブ、代表ともに優勝経験がない。「まず1つ若いうちにタイトルはほしいなと思っている」と言い切り、「世界レベル、大陸レベルでの優勝というのを1つ経験しておくことが、自分の今後のキャリアにも大事になってくる」と頂点への青写真を描く。4年前はメンバー入りしなかったため、初のアジア杯。「チームとしても個人的にも、その注目に値するようなプレーができればなと思っています」。22歳のレフティーが3大会ぶり5度目の優勝を導く。