FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会(6月11日開幕)へ、森保一監督(57)率いる日本代表に強力な助っ人が加わった。4月16日にコーチ就任が発表された中村俊輔氏(47)。このほど取材に応じ、世界一を目指すチームにその経験を惜しみなく伝え、チームの勝つ確率を1%でも上げることを誓った。【取材・構成=佐藤成】
中村コーチは、かつて代表でともに戦った長友佑都(39=FC東京)について語った。
8歳下の鉄人とは、代表で3年間プレー。10年のW杯南アフリカ大会にともに出場した。今回はコーチと大ベテランの選手という間柄で大舞台を戦うことになる。「単純にメンタルが強いだと思うんですけど、それを現実にしてしまう力はちょっと自分からしてもなんか素晴らしいというよりも恐ろしいなという感じですね」と評した。
22年W杯カタール大会後、一時代表から遠ざかっていた頃の長友と、横浜FCに在籍していた中村コーチは、練習試合をする機会があったという。「『協会からパスポート用意してくれって言われた』とすごくウキウキで。『ということは俺(可能性)ありますよね、入りますよね』みたいな。その時に『このまま俺5大会行きますよ』と言ってたんですよ。3年前か4年前。そしたら現実はこうなるじゃないですか。怖いなという」と笑った。
長友はアジア最終予選に1試合も出場できず、今年3月には右太もも裏を肉離れ。W杯行きに暗雲が垂れ込めていたが、見事につかんだ。中村コーチは改めて感心する。「自分で言って言霊みたいになって、それをエネルギーに変えて、現実にしてしまうというか、尊敬に値しますし、チームにとっては大きな存在だと思います」と話していた。

