広島のMF茶島雄介(24)が、初の開幕スタメンをつかむことが濃厚になった。

 27日のリーグ開幕川崎F戦(ホーム)に向け、26日は広島市内で最終調整。先発組と控え組に分かれた実戦練習で、FW佐藤寿人らとともに主力組の2シャドーの一角に入った。

 広島ユースからプロ入りはせずに、東京学芸大に進学した異色の経歴を持つ。身長166センチと小柄ながら、独特のドリブルを武器に攻撃力を発揮し、昨年のクラブW杯で活躍した。

 派手さはないが、能力はあるプロ3年目。U-23(23歳以下)日本代表のエース候補でもあるFW浅野、MF野津田らを押しのけての先発出場だ。生真面目な茶島は「経験の積み重ねが、自信につながっている。今は自信を持ってやれています。チームを勝たせるプレーがしたい」と引き締まった表情で語った。

 リーグ2連覇へ、頼もしい男がまた1人、広島に加わった。