浦和MF宇賀神友弥(28)が、駆け引きと球際の強さで、サイドでの攻防でチームを優位に導いた。前半から左サイドの高い位置を取ると、DF槙野、MF武藤との流れるような連係で、何度もチャンスをつくった。

 それでも広州恒大のサイドの選手が食い下がってくると、球際での激しいぶつかり合いで、ボールを強奪。後半7分には味方の縦パスが相手に奪われたが、素早く寄せて再奪取。ボランチMF阿部、右サイドのMF関根とつながり、右クロスが入った。

 この間に、宇賀神はスルスルとゴール前へ。フリーで右足ボレーシュートを放った。枠を外れていたが、ゴール正面のMF武藤が角度を変え、値千金の決勝弾に。宇賀神は「パス、って言いたいところですけど、あれはシュート。武藤が仮にオフサイドであれば、チャンスをフイにしていた。自分が決めないといけないシーンでした」と苦笑いした。

 前日の公式会見では「今シーズンのアジアの試合で一番面白い試合になる」と予言していた。「自分の口で豪語してしまった手前(笑い)球際の強さなど、気持ちの部分は見せられたかなと思っています」と話した。