浦和が敵地到着が1日遅れる危機にひんした。20日のアジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ、アウェーのシドニーFC戦に向け、17日夕刻の便でオーストラリアに向かう予定だった。しかし強風の影響で、成田空港では午後4時前から着陸制限がかかり、出発便の機材が到着しない状況になっていた。

 浦和の移動便も例に漏れず、午後8時前まで搭乗手続きが始まらなかった。成田空港は離陸を午後11時までと制限しているため、チームスタッフは同日中に出発できないという最悪の状況も想定し始めた。

 一転、代わりの機材が準備できたため、搭乗便はタイムリミットぎりぎりの午後10時30分に出発できることになった。スタッフは胸をなで下ろし、MF柏木などは「定刻通りだと、シドニーに朝6時についてしまう。3時間遅れた分、機内でゆっくり眠れたら、ちょうどいい時間に向こうに着くことができる」と前向きにとらえていた。

 現在浦和は、ACL1次リーグH組で、シドニーFCに次ぐ2位。この試合に勝てば、3位浦項が広州恒大に引き分けるか負けた場合に、最終節を待たずに1次リーグ突破が決まる。

 引き分けた場合も、浦項が敗れれば突破決定。3位に浮上した広州恒大と、最終節で勝ち点で並ぶ可能性は残るが、当該チーム同士の対戦成績で1勝1分けと上回っているため。