2位鹿島が神戸に逆転勝ちし、第1ステージ優勝に王手をかけた。

 0-1の前半45分にFW土居聖真(24)が同点弾、後半5分にMF遠藤康(28)が決勝ゴールを奪って勝ち点を36とした。

 同1差で追っていた首位川崎Fが最下位福岡と2-2で引き分けたため、1位に躍り出た。25日の最終節ホーム福岡戦(カシマ)で勝てば、無条件でステージVが決まる。

 この日は序盤から神戸に押し込まれる苦しい展開。前半24分、相手の右CKからDF北本久仁衛(34)に先制ヘッドを決められた。負ければ優勝の可能性が消滅する可能性もあった中で、前半45分に追いつく。ドリブルで持ち込んだ土居が、FW金崎夢生(27)とのワンツーで抜け出し、倒れ込みながら右足を振る。ゴール左に吸い込まれ「自分で言うのも変ですが、いい時間帯でした。悪い流れを断ち切れた」と貴重な同点ゴールになった。

 1-1の後半5分には遠藤が今季初ゴール。MFカイオのパスをDF山本がスルー。その奥に走り込んだ遠藤が、左の足先で触ってゴールに押し込んだ。14年にチーム最多の10得点をマークしながら、今季は苦しみ「ここまで長かった」と苦笑い。ようやくの1点目が要所で出て「勝利に貢献できて良かった」と振り返った。この点を守り抜くと、川崎F引き分けの吉報が舞い込んだ。25日の最終節へ「次も勝つだけ」と無心を貫き、通算6度目のステージ優勝をつかむ。