4日の練習中に意識を失い緊急搬送された北海道コンサドーレ札幌FWジェイ(35)が8日、札幌・宮の沢での練習に部分合流した。ウオーミングアップから序盤のパス練習まで約45分間限定だったが「問題なくやれた。本当はもっとやりたかった」と状態の良さをアピールした。今後は時間限定で体を動かし、11日の再検査を経て、その後の対応を決める。

 ボールが蹴りたくて仕方がなかった。練習開始10分前、最初にグラウンドに出てきたのがジェイだった。4日の精密検査では心臓に異常はなく、すぐに自身のツイッターで無事をアピール。自宅静養するはずだった5日も選手、スタッフに事情を説明するためクラブハウスに顔を出した。6、7日とチームがオフだったこともあり、はやる気持ちを抑えられなかった。

 原因が未確定のため、クラブ側は慎重だ。四方田修平監督(44)は「本人はもっとやりたがっていたが、しばらくはドクターの指示に従ってやることになる」と説明した。磐田時代に同様の発作を起こした際は、3日後の公式戦に出場した経緯もあり、ジェイ本人のモチベーションは高い。だが、11日の再検査結果が出るまでは、原則として練習は部分的参加にとどめる。

 18日の次節清水戦は、勝てば残留が決まる大一番。出場は再検査の結果次第だが、ジェイは「心配掛けて申し訳ない。でも前にも経験しているし、初めてのことではない。自分にとっては大きなことではないし、使ってもらえるなら清水戦もやりたい」と強い口調で話した。