本格的な“キャンプイン”で遅れを取り戻す。北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(28)が25日、沖縄・金武町での全体練習に合流した。キャンプ2日目の16日に右内転筋の軽い肉離れを発症し、別メニュー調整が続いていた。ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)指導の下での戦術練習に初めて参加し「ちょっと疲れました」と苦笑いも「すぐ離脱してしまって、ここからがスタート。早くコンディションを上げて戦術を理解したい」と決意をにじませた。

 早期離脱に焦りもあった。新監督が要求する複雑な動きに、体得するのに苦労しながら汗を流す仲間の姿を、ピッチの脇で見続ける日々だった。実際に参加してみて「目で見るイメージはわかるけど、監督がやろうとすることは難しい」と感じた。午後に行われた11対11のミニゲームではボランチに入ってプレー。前線へのパスを供給したが「やることは多い。積極的にチャレンジしていきたい」と課題を掲げた。

 背番号10の復帰に、指揮官も「ケガ人が戻って来たのはチームにとってうれしいこと」と喜ぶ。「まず試合に出ることが目標だけど、プレーヤーとしての評価を上げていきたい」と宮沢。チーム在籍最長の11年目、ひと味違った姿を見せていく。【保坂果那】