J2アルビレックス新潟は15日、第29節大宮アルディージャ戦(18日・NACK5スタジアム大宮)に向けた練習をクラブハウス練習場で行った。MF戸嶋祥郎(22)が、紅白戦3本(10分×2、8分)すべてで本職のサイドハーフではなくボランチに入った。スタメンを含め、大宮戦のボランチ起用の可能性が高まった。

 戸嶋は紅白戦1、2本目はMF梶山陽平(32)とコンビを組んだ。3本目のパートナーはMF小川佳純(33)。「梶山さんと組んだ時は僕がシャドーのイメージ。小川さんの時は、フレキシブルに」。先輩との組み合わせに柔軟に対応した。その上で「相手ボールにアタックし、セカンドボールはすべて自分が回収する」と持ち味のアグレッシブなプレーを意識した。

 片渕浩一郎ヘッドコーチ(43)は「これまでも試合途中に入ることはあったが、よりボランチとして迷わないように」と紅白戦の意図を説明した。前節栃木SC戦でボランチのMF原輝綺(20)は、U-21日本代表としてアジア大会出場中で、MF加藤大(27)は12日の練習試合・明海大戦で負傷。戸嶋の実戦力がチーム力アップに直結する。

 試合会場のNACK5スタジアム大宮は、さいたま市内の実家から自転車で30分ほどの距離。高校、大学時代にも試合を行った「思い入れのあるスタジアム」だ。4連敗中の現在、凱旋(がいせん)試合は絶対に勝たなければならない試合になった。【斎藤慎一郎】