ベガルタ仙台はV・ファーレン長崎に0-1で敗れ、今季2度目の3連勝はならなかった。後半34分にGKシュミット・ダニエル(26)がゴール前の競り合いで飛び出した際、こぼれ球を無人のゴールに押し込まれて、まさかの先制を許した。直後にMF梁勇基(36)、FWハーフナー・マイク(31)を連続投入し猛攻を仕掛けたが、ゴールが遠かった。

引いて守る相手に立ち上がりからミドルシュートを連発したが、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。今季Jチームで唯一、ペナルティーエリア外(ペナ外)からのシュートが決まっていない仙台だが、前後半で放ったシュート19本中17本がペナ外からのシュートだった。

ペナ外から3本のシュートを放った板倉滉(21)は「相手マークが引いていたのでペナ外付近で積極的に狙ったが精度を欠いてしまい、もったいなかった。たくさん来てくれたサポーターに申し訳ない」と振り返った。渡辺晋監督(44)は「閉じこもった相手に対して遠めからのシュートは効果的だしセオリー通り。ゴールを脅かすシュートもあったが、枠をとらえ切れていないシュートもたくさんある。残り7試合で、いつか成果が出るのかなと期待している。下を向くことはない」と前を向いた。この敗戦で4位から暫定6位に1歩後退したが、シュートを打つ積極性が顕著な一戦だった。【下田雄一】