浦和レディースは、6月のW杯フランス大会から帰国したばかりの日本代表FW菅沢優衣香(28)とDF南萌華(20)の活躍もあり、千葉レディースに1-0で勝利。決勝トーナメント進出圏内のB組2位をキープした。

前半3分にゴール前でパスを受けた菅沢が時間をつくり、左から走り込んだMF吉良知夏(28)にパス。これを吉良がゴール右に蹴りこんだ。同じく前半に右CKから惜しいヘディングシュートも放つなど存在感をみせた菅沢は「勝ち切れたのはよかった。まだ(1次リーグは)1試合残っているので、チーム全体でしっかり勝っていけるようにしたい」と話した。

浦和からは6月のW杯に菅沢、南、GK池田咲紀子(26)の3人が選出された。16強進出で大会を終え、6月27日に帰国。4日間のオフを経て、今月2日にチームに合流していた。浦和の森栄次監督は「選手には大事なゲームだと言っていた。菅沢は前線で的になってくれた。ボールがおさまるので、その存在はかなり大きい」とW杯でも全4試合に出場したエースをたたえた。

W杯では日本が1次リーグ第3戦で対戦して0-2で敗れたイングランドが4強進出、16強で1-2で敗れたオランダは決勝に進出した。日本時間7日0時からイングランドとスウェーデンによる3位決定戦、8日0時からはオランダと米国による決勝戦が行われる。日本に勝利したチームが軒並み躍進しており、南は「悔しい部分はある。対戦したチームは全ていいチームだった」と振り返った。なでしこリーグでのさらなる成長も誓い「W杯ではビルドアップなどでのパスのスピードが違った。このままではだめだと思った。この年齢でW杯を経験できたことをポジティブにとらえて、世界の選手と戦えるフィジカルをつけていきたい」と力を込めた。