J3アスルクラロ沼津と藤枝MYFCの「静岡ダービー」が10日、沼津・愛鷹広域公園多目的競技場(午後1時)で行われる。

6日、両クラブはリーグ戦で通算6度目となる対戦に向けて練習を再開。現在リーグ3連敗中の沼津は、ルーキーのDF浜託巳(23)が7戦ぶり勝利を誓った。藤枝は、9戦負けなしの2位と好調。勢いそのままにダービー初勝利を狙う。

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藤枝がダービー初勝利をつかむ。沼津とは、過去5度対戦して2分け3敗と未勝利。しかしチームは現在、クラブ新記録の9戦負けなし(4勝5分け)で2位と優勝争いを演じている。この日も、焼津市内の練習場には充実感が漂う。石崎信弘監督(61)も「終盤で首位争いをしている。チームは良い状態にあると思う」と話すなど、手応え十分でピッチに向かう。

勝ち点4差の首位・北九州を追走するためにも、絶対に落とせない一戦だ。5日にはMF成岡翔(35)の今季限りでの現役引退が発表され、チームは「優勝で花道を飾る」で結束。負けられない理由が増えた。最年長のDF秋本倫孝(37)は「翔のためにも優勝という思いも加わった。絶対に勝ちたい」と、燃える。

前節の八戸戦を負傷欠場したエースFW森島康仁(32)も復帰予定で「沼津戦に照準を合わせてきた。チームを勝利に導く結果を残したい」と誓った。“6度目の正直”を果たし、逆転Vへの勢いをさらに加速させる。【前田和哉】