清水エスパルスは12日、今季のキャプテンにMF竹内涼(28)、MF金子翔太(24)、DF立田悠悟(21)の3人が就任すると発表した。静岡市内で行われた練習前、ピーター・クラモフスキー監督(41)が通達。主将の複数体制は、クラブ史上初の試みとなる。

竹内は3季連続で主将に指名された。「チームを引っ張る姿を見せる。結果で応えたい」と力を込めた。初の主将就任となった2人も自覚十分だ。金子が「厳しいことを言えるのがキャプテン。互いに高めあいたい」と話せば、立田も「自分が後方からチームを支える。このタイミングでなれたのはプラス」と意気込んだ。

クラモフスキー監督は、3人を任命した理由について「ポジションや年代も違う。それは考慮した」と話した。さらに右手の3本の指を見せて「1本よりも3本の方が強い」。戦国時代の武将・毛利元就が説いたとされる「三本の矢の教え」に似た考えを熱弁した。

3人は練習後のクールダウンで集団の先頭を走り、チームを引っ張る覚悟を示した。今季初の公式戦は、16日のルヴァン杯川崎F戦(午後2時開始、等々力)。主将3人体制で長丁場のシーズンに挑む。【古地真隆】