前節まで15位のガンバ大阪は勝てば自力で残留が決まったが、スコアレスドローに終わった。

試合終了後、静かな時間が流れる。

選手らはユニホームのまま、ピッチ上で他会場の結果を待った。終了から約4分後。会場が沸く。選手らは抱き合って喜んだ。

清水が札幌に逆転負けし、京都は磐田と引き分け。

その瞬間、G大阪の残留が決まった。

鹿島サポーターからも、温かい拍手が沸き起こった。

前半は手堅い試合運びで両チームとも無得点のままハーフタイムへ。松田監督は「前半0-0は問題ない。しっかり我慢できている」とゲキ。

後半16分には鹿島の波状攻撃を、守備陣が体を張って止めた。

松田監督は前日4日の最終調整後に「不安になると神頼みとか、そういうこと(他力)が起こってくれないかとかいう気持ちになる。そういうものを心から、体から振り払って、勝たなきゃ絶対にダメなんだという思考回路になってもらう」と話していたが、1点がなかなか奪えない。

後半、エース宇佐美を中心に攻撃を組み立てようとしたが、G大阪は攻め手を欠いた。

運も味方し、他力での残留となった。