セレッソ大阪は8日、本拠地ヨドコウ桜スタジアムで今季の全体練習をスタートさせた。
指揮を執るのは21年8月、コーチから昇格した小菊昭雄監督(47)。昨季はリーグ戦5位、ルヴァン杯は2年連続準優勝、天皇杯はベスト8と、いずれも優勝戦線に絡む大健闘の1年だった。
勝負の3年目に「リーグ3位以内でアジア(ACL出場)へ、そして(ルヴァン杯や天皇杯の)タイトルを獲得すること」と、昨季同様の目標を掲げた。
小菊セレッソの特筆すべき今季の特長は、昨季の主力日本人選手が、ほぼ全員残留したこと。通常は他クラブへより多くの出場機会を求めたり、好条件で引き抜かれる選手がいるが、かつてない静かなオフだった。
森島社長は「ほとんどの選手が、セレッソでしっかりと戦うという気持ちで残ってくれた」と感謝する。
外国籍選手では、FWタガートが母国オーストラリアのクラブに、FWパトリッキはヴィッセル神戸に移籍したものの、チームの基盤は失われていない。
クラブ関係者によると、これほど主力選手の退団が少なかったのは、小菊監督に求心力の高さがあるからだという。選手を平等に扱い、競わせた上で勝ち残った者を試合に起用する。昨季終盤はMF清武の出場機会が減ったのも、指揮官の指針がぶれなかったためだ。
小菊監督はこの日、「昨年は大多数の選手が入れ替わり、どうやってチームを作っていくべきなのか不安があったが、今年は昨年のベースがある」と手応えを口にした。
さらに「意識したいのは日常がすべてということ。毎日が競争で、正当にジャッジするというのは選手に伝えている。昨年引っ張ってくれた選手、経験のある選手はリスペクトしながら、新しい選手がよければ当然使うし、そこには年齢や実績は関係ない」と言い切る。
優勝した横浜Fマリノスから11得点したFWレオ・セアラが、アビスパ福岡からは4得点のMFクルークスが加入。J2徳島ヴォルティスで10得点したFW藤尾翔太(21)も1年半ぶりに復帰した。
今年が年男だという指揮官は「ウサギのように、常に前へ、大きく飛躍する年にしたい」と意気込む。C大阪は今年12月がクラブ設立30周年になる。攻守にアグレッシブなサッカーを進化させ、カップ戦はルヴァン杯と天皇杯の2冠を獲得した17年度以来、リーグ戦は悲願の頂点を目指す。



