B組のアルビレックス新潟レディースは1-0でINAC神戸レオネッサを下し、初の決勝進出を決めた。首位だった日テレ・東京ベルディーベレーザが敗れ、3位タイからの大逆転。0-0の前半18分。MF川澄奈穂美(38)がピンポイントクロスをゴール前に供給。それに反応したエースFW道上彩花(29)が頭で沈め、先制ゴールを奪った。1-0で折り返した後半はINAC神戸の猛攻を受けるが、体を張った守備で1点を守り切った。決勝は14日、等々力陸上競技場でA組首位のサンフレッチェ広島レジーナ(4勝1分け)と対戦する。
試合終了後、川澄は両手を突き上げてサポーターの元へ駆け寄った。カップ戦開幕前は「勝って歌いたい」と話していた新潟の名物チャント「アイシテルニイガタ」を初の決勝進出という最高の試合でサポーターとともに熱唱した。
この日、キャプテンマークを巻いた川澄は試合でも存在感を示した。0-0の前半18分。幼なじみのMF上尾野辺めぐみ(37)からパスをもらい、じりじりとドリブルで攻め上がる。チャンスをうかがいながら、ゴール前で待ち構えていた道上にピンポイントクロスを供給。道上はそのクロスにヘッドで応え、決勝点となる先制ゴールをアシストした。「自分がボールを持った時、相手が来なかったので、『いいのかな、じゃあ、上げるよ』みたいな自分のテンポがあった。道上がいい動きをしてくれたので、放り込むだけだった」と振り返った。
新潟は前半の1点を死守した。試合前、橋川和晃監督(52)は「攻守において個が強いイメージ」と相手を警戒していた。特に後半は個で対峙(たいじ)してくる相手に攻め込まれる時間が多かった。それでも、GK平尾知佳(26)のビッグセーブもあり、最後までゴールを守り抜いた。
「新潟にタイトルを!」。8月1日の新加入会見で川澄はこの目標を色紙に掲げた。「昨季は下位(11チーム中10位)だったチームが、5試合戦う中で、1個1個チャレンジして。その中で決勝に出られることはうれしい」と話した。11月11日にはリーグ戦が開幕する。リーグ戦に弾みをつけるためにも、まずは1つ目のタイトルをつかみ取りにいく。【大島享也】
○…道上がチームを決勝に導く先制弾を決めた。前半18分に川澄のクロスに反応し、得意の頭でゴールを揺らした。「なほさん(川澄)が素晴らしいクロスを上げてくれたので触るだけだった」。このゴールでカップ戦4得点目をマークし、得点ランキングも単独1位に躍り出た。決勝に向け、道上は「いつもと変わらず、チームが勝つためのゴールが取れるよういい準備をしたい」と意気込んだ。



