4強は2年連続で同じ顔触れになった。浜名は1-0で藤枝明誠を撃破。後半に主将のFW加藤千寛(3年)がPKで決勝点を挙げ、昨年準々決勝で破った格上を返り討ちした。連覇を狙う浜松開誠館は2-0で常葉大橘に完封勝ち。総体覇者の静岡学園は2-1で磐田東に逆転勝利し、藤枝東は2-0で富士市立に順当勝ちした。昨年と同一カードとなった準決勝は5日に袋井・エコパスタジアムで行われる。

 

浜名が昨年の再現をやってのけた。1点リードで迎えた試合終盤の猛攻をはね返すと、試合終了のホイッスル。ピッチで歓喜の輪が広がった。相手はプリンスリーグ東海所属の格上。1年前と同じ11月3日、同じ会場で同じ相手を破ってエコパへの切符をつかんだ。内藤康貴監督(44)は「後半はうちのペースだった」。狙い通りのハイプレスで流れをつかみ、ワンチャンスで試合をものにした。

後半27分、複数人でゴールに迫ると、突破した加藤が相手に倒された。1度はエリア外からのFKとなった判定がPKに変更。頼れる主将は「自分が蹴ると決めていた」。勝敗を左右する重要な局面でキッカーに名乗りを上げ、短い助走からゴール左隅へ。値千金弾のヒーローは「最高に気持ちがよかった」と喜びをかみしめた。

今年1月の新人戦は19年ぶりに優勝。古豪復活を印象づけるも、県総体では優勝した静岡学園に1-4で大敗した。指揮官は「負けたけれど、いろいろ見えたものはあった」。今季は所属する県Aリーグで勝ち星を重ね、首位をキープ。今大会は1次トーナメントを含めた計4試合で無失点と、日々の練習で積み重ねた堅守が光っている。

県選手権に限れば、2年連続で藤枝東に敗れている。昨年も準決勝で1-3。

加藤は「自分たちの代で勝って決勝に行きたい。貪欲にゴールを狙っていく」と雪辱を誓った。打倒藤枝東。西部の雄は2年分の思いを背負って、名門に真っ向勝負を挑む。【神谷亮磨】