ドイツ・ブンデスリーガが、このほど日本メディアを現地に招いての取材ツアーを開催し、リーグ7連覇中の強豪バイエルン・ミュンヘンGKでドイツ代表のマヌエル・ノイアー(33)が特別インタビューに応じた。

5日のホームでのリーグ第7節ホッフェンハイム戦後。1-2で敗戦し、「もちろん勝ってこの場に臨みたいと願っていました。しかし、敗北というのは試合につきものです。敗因は自分たちにあると思っていて、私たちのプレーが相手を強くしてしまいました」と振り返った。

GKの名手を多く輩出しているドイツ代表。02年W杯日韓大会で活躍したオリバー・カーン氏らをはじめ、ノイアーも日本で広く知られる1人だ。14年W杯ブラジル大会の優勝メンバーでもある。リーグ7連覇という偉業を、最初の優勝からすべて経験した。「野心的であり続けます。勝利を得るためなら、全てをささげる。さらなる優勝を貪欲に目指しています」と今後に向けて力強く語った。

前所属クラブであるシャルケ時代には、当時チームメートだったDF内田篤人(31=鹿島)と親交があったことでも知られている。「彼のことを『内田さん』と呼んでいた。一緒にドイツ語を学んだんだ。アウェーでの試合後の飛行機でもね」と、当時を懐かしそうに振り返った。「彼はとても優しいやつだし、素晴らしい能力を持っていたし、日本でも人気がある選手。もちろん当時の事を思い出したりするよ」と続け、笑顔を見せた。

現在Jリーグでは元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(神戸)ら海外の有力選手もプレーしている。ノイアーがそうしたプレーの場を視野に入れるのはまだまだ先の話。それでも「もちろんポルディ(ポドルスキ)やイニエスタが神戸で何をやっているんだろうと情報は追っています。単純にとても興味深いから」と、スター選手の加入が日本を意識する契機になっていると話した。

ドイツ代表ではGKテア・シュテーゲン(27=バルセロナ)との激しいポジション争いを繰り広げているノイアー。世界最高峰の舞台で活躍を続ける33歳は、リーグ連覇記録をさらに更新するV8に向かって突き進んでいる。