【ケルン=浜野裕樹通信員】シュツットガルトのMF遠藤航(29)とDF伊藤洋輝(23)が、日本代表森保一監督が視察する中、アウェーのケルン戦にフル出場した。

3-4-3布陣で遠藤はボランチ、伊藤は3バックの左でプレーした。開始早々に遠藤がシュートを放つなど、シュツットガルトは前半から好機をつくり、押し気味に試合を進めた。だが後半11分にFWファイファーが相手選手に危険なスライディングタックルを浴びせ、退場処分となった。

シュツットガルトは数的不利となる中、3バックから4バックに変更。試合終了間際に強烈なシュートを打たれたが、GKミュラーのファインセーブで失点を防いだ。遠藤、伊藤ともに安定感あふれるプレーで貢献し、試合は0-0のドローに終わった。

試合後、伊藤が取材に応じた。森保監督と話をしたことを明かし、「ポジションが変わる中で、そこの対応力は評価してもらえたし、11対11だったらやっぱり勝ち切りたいゲームだったねということは共有できたというか」。

9月には米国(23日)、エクアドル(27日)とドイツ・デュッセルドルフで対戦。11月20日開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会を前に、日本代表最後の強化試合となる。

「そこ(W杯代表)に食い込むチャンスは大いにあると思うので、まずは9月に呼ばれるために、チームでのパフォーマンスというのは本当に大事になってくると思うので、まずは試合に出続ける、チームでのポジション争いに勝つということを意識してやっていきたいと思います」

シュツットガルトは3分け1敗(勝ち点3)で12位。退場者を出しながらの勝ち点1に「この1ポイントが無駄にならないような戦いというのを今後もしていきたい」ときっぱり。次節(9月3日)はDF吉田麻也が所属するシャルケ戦を迎える。

日本代表キャプテンとの試合は楽しみだという伊藤。2分け2敗(勝ち点2)のシャルケとの未勝利対決となるが、「初勝利をかけた激しい戦いだと思うので、ホームのアドバンテージもあるし、サポーターも今日、熱い応援をしてくれたし、ファンのためにも是非一つ勝って、明るい材料というのを得たいと思います」と意気込んだ。