【ナッシュビル近郊(米国)11日(日本時間12日)=佐藤成】FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に臨むサッカー日本代表に激震が走った。ケガの影響で別メニュー調整が続いていたMF遠藤航(33=リバプール)が離脱。FW町野修斗(26=ボルシアMG)が代わりに追加招集されることが決定し、新主将はDF板倉滉(29=アヤックス)に託された。
◇ ◇ ◇
遠藤と長年代表活動をともにしてきたDF長友佑都(39=FC東京)は自身の役割について言及した。
初戦のオランダ戦まで残り3日に発生した非常事態。それでもチームは前進しなければいけない。圧倒的な経験値を誇る長友の存在価値はこういうときにこそ発揮される。
「こういうことがW杯期間中には起こり得るし、これだけじゃなくてね、選手の離脱だけじゃなくていろんなことが起こり得る中で、チームを前に向かせるエネルギーだったりとか、そういった役目は自分がいる存在価値でもあると思うので、そこはみんなに示していけると思うので。どんな逆境が来ても、どんな状況が来ても前を向いてチームを引っ張っていけるという自分には自信があります」
オランダ戦残された時間は多くないが、この日は意識的にチームを鼓舞した。「自分の中でもより一層このショックが自分の中の危機感とか引き締めとかにつながってきたなというのがあるので。絶対にいい方向につなげたいと思う」と落ち込む暇はない。
大舞台ではチームの総合力が問われる。「このリバウンドメンタリティーをここで見せたいと思う。どんなにつらいときでも、俺らは這い上がっていくというその底力をお見せします。一緒に闘いましょう」と呼びかけた。
離脱が決まった遠藤は2月11日のサンダーランド戦で左足甲の靱帯(じんたい)を痛めて手術。リハビリに励み、5月31日のアイスランド戦で復帰していた。しかし同試合で左足に違和感を覚え、前半のみで交代。6月2日から始まったメキシコ・モンテレイでの事前合宿から別メニュー調整が続いていた。
ベースキャンプ地の米国ナッシュビルに移り、10日の練習では部分合流。復帰に向けて状態が上がっていると思われたが、11日の練習には姿を現さなかった。
チームは14日に1次リーグ初戦のオランダ戦(ダラス)を迎える。大会規定でケガ人や病人が出た場合は初戦の24時間前までにメンバーの入れ替えが可能。タイムリミットが迫っていた。


