【ナッシュビル近郊(米国)12日(日本時間13日)】左サイドは俺に任せろ! W杯北中米大会で自身初の大舞台に臨むMF中村敬斗(25=スタッド・ランス)が、献身的なハードワークでオランダ戦の勝利に貢献する。エースMF三笘薫(29=ブライトン)が不在の中、左のキーマンがオレンジ軍団を打ち破る。

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オランダ戦が行われるダラスに向かう直前、MF中村は落ち着いた様子で森保ジャパンの状態の良さを口にした。「チームのコンディションが上がってきているし、いい状態にある。本当に試合が楽しみ」。MF遠藤の離脱ショックはあったものの、充実感を持って初戦に挑めると強調した。

オランダ戦は左ウィングバックで先発するとみられるアタッカーは、持ち前の攻撃力を出すだけでない。ディフェンスの意識を強く持って初のW杯ピッチに立つ。「攻撃はストロングポイントだけど、まず守備から。ボールを持たれる時間が長くなると思うけど、しっかり相手の攻撃をつぶす」。突破力を生かすためにも、まずは守備に集中してその時を待つ。対峙(たいじ)するオランダDFドゥムフリスを「高さがあってスピードもある選手」と研究し、インテルミラノ(イタリア)でプレーするサイドプレーヤーを封じるイメージも膨らませている。

理想的な戦い、は今年3月に勝利した強豪との試合だ。「イングランド戦をイメージできたらいいと思うし、カウンターで刺せれば勝てるチャンスはある」。積極的なプレスをかけながら粘り強く耐え、チャンスと見るや一気に仕留めにいく。イングランド戦で決勝点をアシストした男は、オランダ戦でも再現を狙う。

今大会はMF三笘がけがでメンバー外となり、同じ左サイドを任されてきた中村への期待度は格段にアップした。出られなかった選手の思いも抱いて戦う背番号13は「自分のやれることを、しっかりやりたい」。献身的に走って左サイドを制圧し、強烈な一刺しにつなげてみせる。【永田淳】

◆中村敬斗(なかむら・けいと)2000年(平12)7月28日生まれ、千葉・我孫子市出身。地元の高野山SSSで始め、小学4年で柏U-12に加入。6年時に再び高野山へ戻り、中学1年から三菱養和。ユースに所属した高校2年の18年にG大阪とプロ契約。19年7月からトウェンテ(オランダ)シントトロイデン(ベルギー)LASK(オーストリア)などを渡り歩いて23年8月にスタッド・ランスへ移籍した。U-17W杯など世代別代表を経験。A代表は23年3月ウルグアイ戦でデビュー。昨年10月のブラジル戦ではゴールも。国際Aマッチ通算25試合10得点。180センチ、73キロ。