ブラジル(FIFAランキング6位)がハイチ(同83位)を3-0で下し、1勝1分けでC組首位に浮上した。FWマテウス・クニャ(27=マンチェスターU)が2得点し、FWビニシウス(27=Rマドリード)は2試合連続のゴールを含め全3点に絡んだ。同国史上初の外国人指揮官の名将カルロ・アンチェロッティ監督(67)にとっても記念すべき1勝目となった。

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王国復権のキーマン、ビニシウスが躍動した。前半23分に右足の強烈なシュートを放ち、そのこぼれ球に詰めたクニャが先制点を挙げた。続く同36分にはカウンターからドリブルで持ち上がりスルーパス。再びクニャが決め、追加点が生まれた。さらに追加タイムの前半48分、MFパケタの縦パスから抜け出すとGKの動きを見て右足で決めた。

「肉体的にも、精神的にも、技術的にも、今は最高の状態にある」。背番号7はエンジン全開だ。初戦のモロッコ戦でも、得意とする左からのカットインシュートから同点ゴールを決めている。ブラジルが2試合で挙げた4ゴールは、すべてビニシウスが絡んだものとなった。連戦を見据え、余力を残して後半36分でベンチに下がった。

主戦場とする左ウイングでなく、クニャとの2トップでプレーした。アンチェロッティ監督の采配がはまった。「そこでプレーした時は必ずゴールを決めているから、もっと言うことを聞かないといけないね」。後半にも好パスを配給したFWマルチネリのシュートはゴールバーを直撃。もう1つアシストが付いてもおかしくなかった。

過去のカナリア軍団のような芸術性はないが、チームは機能性に富んでいる。アンチェロッティ監督は「ミスが少なくなり、攻撃面も効果的だった」。シュートはわずか8本。ブラジルらしくないが、一方でそこが新たなブラジルらしさとも言える。「戦術ビニシウス」を生かすために周囲はボールを刈り、カウンターを仕掛ける。

「世界で最も重要な舞台で100%の力で出場することを夢見てきたんだ」。W杯を無双するビニシウスの笑顔が、チームに明るさをもたらしている。

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