優勝4度を誇りながら、FIFAワールドカップ(W杯)では3大会連続で16強を逃したドイツが「再建」へ超大物を招くことになりそうだ。

その名は、ユルゲン・クロップ氏(59)。欧州の移籍市場に精通し「ロマーノ砲」で知られるイタリア人の著名ジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏が3日にXを更新し「ユルゲン・クロップがドイツ代表監督就任の可能性に前向きな姿勢を示した!」と速報した。

「DFB(ドイツ・サッカー連盟)の首脳陣は今、クロップとの交渉を求めるだろう。『彼は既に、その地位を引き受ける意思を示している』と連盟が確認した」とも記した。

先立って「クロップが次期ドイツ代表監督の最有力候補であり、彼の陣営との交渉が間もなく開始される」ともポストしていた。

リバプールの監督を勇退した後、現在はレッドブル(RB)グループのグローバルサッカー部門で責任者を務めている。

傘下のJ2RB大宮アルディージャの視察で来日もするなど世界中を飛び回る日々を送っていた。

その中でロマーノ氏は、クロップ氏が監督業に復帰する条件も、取材した上で「RBグループとの契約解除条項は、ドイツの監督だけ有効。クロップは常に代表の仕事に憧れていた」と紹介した。

2日前には「クロップはDFBが声をかけると決めた場合、監督復帰を前向きに検討するつもりだ。話を聞くことに前向きで(ドイツ再建の)プロジェクトに意欲を示している」と書いていた。

ドイツは、レーブ監督時代の2014年にW杯ブラジル大会で優勝。準決勝で開催国ブラジルを7-1で粉砕するなど圧倒的な力で4度目の頂点に立った。

しかし、次の18年ロシア大会では韓国に敗れるなど1次リーグ敗退。連覇どころか屈辱にまみれ、さらに22年カタール大会でも日本に1-2逆転負けの「ドーハの歓喜」を浴びせられ、連続1次リーグ敗退と沈んでいた。

そして今回の北中米大会は1次リーグこそE組を1位で突破したものの、早すぎるラウンド32で敗退。第1戦で初出場のキュラソーを7-1で一蹴も、第3戦でエクアドルに1-2と波に乗れなかった。

決勝トーナメント1回戦ではパラグアイに1-1(PK3-4)で敗れ、W杯で初のPK戦負けを味わった。失意の帰国後、この日までに「DFBとの話し合いを7月2日に終えたナーゲルスマン監督が退任を決断」と大衆紙ビルトなどに一斉に報じられていた。

後を受けることになりそうなクロップ氏は、ドイツのドルトムント時代に香川真司を擁して2011-12年シーズンまでブンデスリーガを2連覇した。

イングランドのリバプールでは18-19年に欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制覇。南野拓実を獲得した19-20年にプレミアリーグも優勝し、遠藤航が加入した23-24年はカラバオ杯(リーグ杯)のタイトルを手にしている。

このシーズンを最後に勇退。同年10月からRBグループで活動していた。