2大会ぶり3度目の優勝を目指すフランスはFWキリアン・エムバペ(27=レアル・マドリード)が後半にPKを決めて1-0でパラグアイを下した。エースは今大会通算7ゴールとし、得点ランキングトップのアルゼンチン代表FWメッシに並んだ。
前回4位のモロッコは開催国のカナダを3-0で退けた。フランスが4大会連続、モロッコは2大会連続で準々決勝進出。両チームがベスト4入りを懸けて9日(日本時間10日)に対戦する。
◇ ◇ ◇
アドレナリン全開だった。勝利を告げるホイッスルが鳴り響くと、エムバペは雄たけびを上げた。パラグアイのGKヒルが手を差し出して握手を求めたが、気づかなかったようでスルー。無視される形となったヒルはエムバペの背中にボールを投げつけた。だが、エースは気にするそぶりも見せず、感情を爆発させて8強入りを喜んだ。
「どんな試合になるかは分かっていた。泥くさいプレーだって喜んでやる。相手は我々がタキシードを着て上品にプレーすると思っていたようだけど、準備はできていたし、我々の方が優れていた」
気温34度の暑さの中、相手のラフプレーと堅い守りに苦しんだ。前半35分過ぎには引っ張られるように倒され、怒ったエムバペは相手と乱闘寸前に。「あれが彼らのプレースタイル。正しいも間違いもない。彼らはそのやり方で挑んできたが、最後に我々が勝った」と誇った。
後半25分、途中出場のFWドゥエがペナルティーエリア内で倒された。一度は見過ごされたが、VARの結果、PKとなった。パラグアイの選手はエムバペの集中力を乱そうと邪魔をしたが、エースはそれにも動じることなく、冷静にゴール右へ流し込んだ。
今大会はアルゼンチン代表FWメッシに並ぶ最多7点目。W杯通算では19試合で19点目で、メッシの歴代最多20点に1点差と迫った。緊張感の増す決勝トーナメントに限れば、歴代トップの通算11点に伸ばした。
準々決勝では前回4位のモロッコと対戦。「回復して集中する必要がある。この旅を続けるためにベストを尽くすつもり」。2大会連続得点王となれば史上初になるが、エースはチームの勝利のみに集中し、ゴールを積み重ねる。


