FIFAワールドカップ(W杯)で優勝4度も、直近は3大会連続で16強を逃しているドイツが超大物を招くことになった。ユルゲン・クロップ氏(59)。欧州の移籍市場に精通し「ロマーノ砲」で知られるイタリア人の著名ジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏が5日、代名詞の確定ワード「HERE WE GO」をさく裂させた。

この世界で「公式発表直前」を意味するワードが飛び出した後、正式にリリースされることが多く、同氏は「速報:クロップがドイツ代表の新監督に。here we go!」とポストした。

フォロワー2800万人を超えるXでは「クロップが受諾した。放棄契約の詳細、プロジェクト、レッドブル・グループからの離脱は協議中だが、彼が新監督になる。クロップが(監督業に)帰ってきた」と投稿した。

クロップ氏と関係を築くロマーノ氏は3日にもXを更新。「クロップがドイツ代表監督就任の可能性に前向きな姿勢を示した!」と速報し「DFB(ドイツ・サッカー連盟)の首脳陣は今、クロップとの交渉を求めるだろう。『彼は既に、その地位を引き受ける意思を示している』と連盟が確認した」とも途中経過を記していた。

クロップ氏はリバプールの監督を勇退した後、レッドブル(RB)グループのグローバルサッカー部門で責任者を務めている。傘下のJ2RB大宮アルディージャの視察で来日もするなど世界中を飛び回る日々を送っていた。

その中でロマーノ氏は、クロップ氏が監督業に復帰する条件を「RBグループとの契約解除条項は、ドイツの監督だけ有効。クロップは常に代表の仕事に憧れていた」としていた。

ドイツは、レーブ監督時代の2014年にW杯ブラジル大会で優勝。準決勝で開催国ブラジルを7-1で粉砕するなど圧倒的な力で4度目の頂点に立った。

しかし、次の18年ロシア大会では韓国に敗れるなど1次リーグ敗退。連覇どころか屈辱にまみれ、さらに22年カタール大会でも日本に1-2逆転負けの「ドーハの歓喜」を浴びせられ、連続1次リーグ敗退と沈んでいた。

そして今回の北中米大会は1次リーグこそE組を1位で突破したものの、早すぎるラウンド32で敗退。決勝トーナメント1回戦でパラグアイに1-1(PK3-4)で敗れ、W杯で初となるPK戦負けを味わっていた。失意の帰国後、ナーゲルスマン監督の退任が発表されている。

後任確実のクロップ氏はドルトムント時代、香川真司を擁して2011-12年シーズンまでブンデスリーガを2連覇した。

リバプールでは18-19年に欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制覇。南野拓実を獲得した19-20年にプレミアリーグも優勝し、遠藤航が加入した23-24年はカラバオ杯(リーグ杯)のタイトルを手にしている。

このシーズンを最後に勇退。同年10月からRBグループで活動していた。