女子は仙台育英(宮城)が歴代2位の1時間6分35秒で23年ぶり3度目の頂点に。昨年優勝の大阪薫英女学院は3位だった。

 女子の仙台育英は、後続を66秒引き離して王座に返り咲いた。首位と14秒差でタスキを受けた2区のケニア人留学生エカラレが男女を通じて史上初となる3年連続区間新(12分25秒)をマーク。直後のテレビインタビューで「チョーうれしい」を連発した。前後の日本人4選手も実力を出し切った。

 就任6年目の釜石監督は「戦術もオーダーも直前まで迷いに迷った。5パターンくらい考えた」と振り返ったが、非常時に備えた外国人2選手登録もトラック勝負の予想も取り越し苦労に終わった。12年の就任前は東日本大震災の影響も受け、有力選手が集団転校。部員6人からのスタートだった。12年43位、翌13年50位の屈辱も味わった。同監督は「周囲には3位以内と言っていたが、優勝するつもりだった。これまで支えてくれた方々のおかげ。格別の思い」と名門復活を果たした。