ミズノ薄底は高反発 バットなどから反発理論ヒント

  • 20年1月3日、箱根駅伝10区で区間新記録を樹立した創価大・嶋津雄大

厚底ブームのマラソン界に、ミズノは薄底で宣戦布告する。ミズノ社は1日、「本気の反撃」とのキャッチコピーが付いた新長距離用シューズ「ウエーブデュエルネオ」を発表した。

会見の冒頭で、水野明人社長は「厚底シューズが席巻をした」とマラソン界の現状を述べた上で「いろんなシューズの中で戦える。反発のいいシューズになった」と“打倒ナイキ”を宣言。靴底の厚さはナイキの最新モデルが最大3・95センチに対し、このシューズは前足部が1・4センチ、かかと部分は2・3センチ。厚底とは一線を画す。厚底は多くの選手が好記録を出している半面、走り方に合わず、故障につながった選手もいた。だから、ミズノは従来の厚さを重視していた。

今年の箱根駅伝では複数の選手が真っ白な試作品を着用。それを履いた創価大・嶋津雄大が10区で区間新記録を樹立。ほか9区の区間賞はナイキだったこともあり「謎の白シューズ」と話題になっていた。その完成品がこれ。薄底なのに、最大の売りは高反発性。バットやゴルフクラブなどの用具から反発理論のヒントを得て、開発に生かした。使用されているのはゴム素材で、従来モデルより、前側部の反発性は約20%アップしているという。詳細は企業秘密だが、開発担当者は「シューズ素材というよりは、この挙動は金属のバネに近い」と言うほどだ。

東京マラソンでは上位30人中28人がナイキを着用。ナイキの牙城を崩せるか注目となる。【上田悠太】