日本(沖縄)など3カ国開催のバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)で、日本はアジア勢最上位となり、来年のパリ五輪出場切符をつかんだ。

守備力に定評がある原修太(29=千葉J)は開幕から2試合連続で先発起用されるなど、全5試合に出場。体格差のある外国選手に身体を張ったプレーを見せた。日本としては48年ぶりとなる自力での五輪切符獲得に貢献し、「トムさん(ホーバス監督)が求める細かいところを突き詰め、結果を出せた」とうなずいた。

Bリーグの強豪千葉ジェッツの主力として活躍し、昨季は最優秀守備選手とベスト5をダブル受賞した。代表デビューはほんの2カ月前で、7月8日の台湾戦。29歳の“オールドルーキー”としてW杯の大舞台に立った。愛称はハラーニ。鍛え抜かれた身体とルックスが、愛知・東山動植物園のイケメンゴリラ「シャバーニ」に似ていることにちなむ。

3年前には、国指定の難病である潰瘍性大腸炎と診断されたことを公表。安倍晋三元首相が罹患(りかん)していたことでも知られる病だ。その難病を抱えながらもBリーグで活躍し、日本代表に抜てきされた。

同じように病気と闘う人たちを勇気づけたい。その思いは、常に持ち続けている。病院訪問した際には、まだ日本代表に選出される前だったが「代表で頑張ってください」と激励された。SNSを通じても、同じ病を患う人から「勇気づけられました」とメッセージが届く。そういった言葉をもらうことで「僕も勇気や元気をもらい、この数カ月を頑張ることができた」と感謝する。

自身の現在の病状については「完治はしないけれど、寛解という、治っている状態に近いところ」。継続的に治療を受けなければ、再び悪化してしまう。

今後はまずは所属先のB1千葉Jで奮闘することが、パリ五輪メンバー入りに向けたアピールとなる。「コンディションを整えて、1年後にまたここに戻ってこれるように頑張りたい」と誓った。【奥岡幹浩】

◆原修太(はら・しゅうた) 1993年(平5)12月17日生まれ、千葉県出身。習志野高-国士舘大を経て15年に千葉ジェッツ入団。22-23年Bリーグ最優秀守備選手、同年ベスト5を受賞。趣味はゴルフ、ダーツ、映画鑑賞。座右の銘は「一所懸命」。左利き。身長187センチ、体重96キロ。

バスケットボールW杯・1次ラウンドE組 日本対ドイツ ドリブルで攻め込む原修太(2023年8月25日撮影)
バスケットボールW杯・1次ラウンドE組 日本対ドイツ ドリブルで攻め込む原修太(2023年8月25日撮影)