世界ランキング8位の奥原希望(21=日本ユニシス)が同5位の王適嫻(中国)に2-1で勝利し、同種目の日本勢では77年の湯木博恵以来39年ぶりの優勝を果たした。

 2時間弱の激闘を制すと、両手を上げコートに転がった。1-1で迎えた第3ゲームは、長いラリーが続く我慢の展開。粘り強くレシーブを拾い、相手のいらだちを誘い勝ちきった。昨年のスーパーシリーズファイナル制覇に続く快挙。「周りのみなさんの期待に応えようと思って今日このコートに立てた。たくさんの応援が力になりました」と笑顔で話した。

 また、この日は偶然にも21回目の誕生日と重なり「ひそかに誕生日が決勝になることを狙っていました」とダブルの喜びをかみ締めていた。