ロシアのムトコ・スポーツ相は16日、同国の組織的なドーピング問題で新たに浮上した2014年ソチ冬季五輪の検査に関する不正疑惑を巡り、世界反ドーピング機関(WADA)が18日に公表する調査報告書について「スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定に影響を与える選択肢だ」と述べた。タス通信が報じた。

 ロシアは同国陸上選手がリオデジャネイロ五輪にチームとして参加することを禁じた国際陸連の処分を不服としてCASに提訴しており、発言は不利な裁定に流れが傾くことをけん制した形だ。

 ソチ五輪の疑惑は検査所の元所長が禁止薬物の提供など組織的な不正を米メディアに告白し、WADAの第三者委員会が調査している。ムトコ・スポーツ相は「報告書を楽しみにしている。組織的な不正への非難は事実無根だ」と強調した。