女子は上地結衣(24)が第2シードのディーデ・デフロート(オランダ)に2-6、6-0、6-2で勝ち、2年連続3度目の優勝を飾った。

 車いすの部女子シングルス決勝で上地は戦術の切り替えがはまった。第1セットは主導権を握られて圧倒され「これではらちが明かない」と第2セットからは低い弾道の球を散らした。これが効果てきめんで「(ラケットを)しっかり振り抜けた。集中力が上がっている感覚があった」と逆転勝ちにつなげた。今年の全豪オープン決勝で敗れたデフロートに雪辱。赤土の舞台で2連覇を達成した以上に「気持ち的に大きい」。24歳の第一人者に安堵(あんど)の笑みが広がった。