柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)男女混合団体代表で男子90キロ級の向翔一郎(22=ALSOK)が10日、選手とカメラマンの「二刀流」に挑戦した。

 福岡・久留米アリーナで行われた全日本実業団体対抗大会に出場し、閉会式で報道陣に交じってカメラマンを務めた。女子2部で優勝した同社や男子1部を制した旭化成Aなどを撮影。目線をカメラに呼び掛けるなど細やかな仕事をした。

 デジタルカメラはパナソニックの「ルミックス」。先月、愛犬のアメリカンコッカースパニエルを飼い始めたことをきっかけに購入したという。「性能の良いカメラなのでバッチリ撮影出来ます。柔道の技だけでなく、カメラ技術も磨きたい。『趣味はカメラ』と言えるぐらいまで上達したい」と笑みを浮かべた。

 2月のグランドスラム(GS)パリ大会では、17年ワールドマスターズ覇者ら強豪が出場する中、優勝した。世界選手権に向けては「パリで優勝して対外国人選手の自信がついた。世界選手権でも絶対に負けない、強い気持ちで臨む。狙うは金メダルしかない」と決意を新たにした。