1回目はルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、2回目はセバスチャン・フェテル(フェラーリ)がトップタイムを記録した。路面と風のコンディションが影響し午後より午前の方が速く、ハミルトンの1分27秒487が最速となった。

 地元イギリスで6勝目を目指すハミルトンは「今日は天気も良く、地元のサーキットの雰囲気は最高だった。今のF1マシンで走るシルバーストンの高速コーナーは驚くほど速く、速く走れば走るほど最高の気分だったよ。フェラーリはとても速いから今週は本当に真剣勝負になるだろう。ファンのみんなにとっては良いことだろうね」と語った。

 トロロッソ・ホンダは前戦オーストリアで投入した新型空力パッケージを正しく理解するためのデータ収集テストを重ね、ピエール・ガスリーが13位、ブレンドン・ハートリーが18位。2台ともに金曜日用の古いパワーユニットを使用しており、ガスリーは第2戦から使用し続けてきた旧スペックで今日が最後の使用予定だったが、セッション終了の30分前に寿命が尽きてしまった。

 ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはこう説明する。

 「今日は金曜日用の古いパワーユニットを使っていて、使用するのは(寿命的に)今日のセッションで最後だとは考えていましたけど、セッションを止めてしまったわけですから、それは予想外です。セッションの最後までは走り切れると思って投入していましたから」

 新空力パッケージの理解がまだ進んでおらずマシンのセットアップが煮詰まっていないため、トロロッソは明日に向けてデータの分析を進める。田辺テクニカルディレクターは「あと0・2から0・3秒くらいは詰めていきたいなというところですね」としている。(米家峰起通信員)