フィギュアスケートで66年ぶりにオリンピック(五輪)2連覇を果たした羽生結弦(24=ANA)が20日、仙台市で行われた自身のモニュメントデザイン発表式に出席した。上下黒のスーツに淡いピンク色のネクタイ姿で登場。2万113通の応募の中から抽選で選ばれた約600人のファンから大歓声で迎えられた。

モニュメントは18年平昌(ピョンチャン)五輪男子フリー「SEIMEI」の演技がデザインされている。「これをきっかけとして仙台に足を運んでくださる方が増えればいいと思いますし。顔の表情、靴の使い方、ポーズの違いとか、細かい所もあると思うんですけど、しっかり見ていただけるとうれしいです」と笑顔で話した。

司会者から仙台の子どもたちへの思いを問われると「とにかく夢を持って、夢がなかったら目標を持って純粋な気持ちを忘れずに。いつどこで自分が見ても気持ちよくなれる自分を目指してやっていただければと思います」と話した。

連覇を決めた同五輪男子フリーの演技について問われると「最初の冒頭のジャンって鳴ってから、縦笛が流れているところのシーンなんですけど、最初のポーズで天と地と人と全てをつかさどっている風に感じている。これはそこのポーズから動きだしているシーンなんですね。だから、つかさどっているシーンから、それを支配しながら、周りの状況というか、この時はリンクなんですけど。そのリンク全てを自分の支配下に置くみたいに、そういう強い気持ちで意味を持って滑っています」と明かした。式の途中には2度、モニュメントのデザインと同じ、生「SEIMEI」ポーズを披露して壇上から観客を沸かせた。

モニュメントは同市が羽生の近年の活躍と功績を顕彰するために、日本フィギュアスケート発祥の地とされる「五色沼」そばの地下鉄東西線国際センター駅前に設置される。17年にも今回と同じ場所に、14年ソチ五輪ショートプログラム(SP)「パリの散歩道」の演技姿を表現したモニュメントがつくられている。除幕式は29日に地下鉄東西線国際センター駅で行われる。