柔道のグランドスラム(GS)大阪大会(22~24日、丸善インテックアリーナ)に出場する女子日本代表の軽量、中量級選手が21日、試合会場で最終調整した。

17年世界選手権52キロ級銀メダルで、48キロ級に階級変更した角田夏実(27=了徳寺大職)は階級変更後、初の国際大会となる。これまでと同じく「楽しむこと」を心掛け「相手が48キロ級の選手なので、不安はあるけどやれることはやってきたので試したい。しっかり結果を残して、この階級でも自分の名前を表に出したい」と猛アピールを誓った。

映像で海外のライバル選手たちを研究するが、情報を一気に頭に詰め込んでいるため「頭の中がぐちゃぐちゃ…。もう1回整理したい」と苦笑いした。この日の練習では、組み手や得意のともえ投げなどを入念に確認。注目度も高く、重圧で押しつぶされない対策として笑顔も意識していた。

48キロ級では、18、19年世界選手権銀メダルの渡名喜風南(24=パーク24)が20年東京五輪の代表争いで1歩リードする。今大会は決勝で対戦する組み合わせとなった。27歳の実力者は「そこでしっかり勝てないとこの先はない」と対戦を熱望し、静かに闘志を燃やした。