競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)が18日、自身のSNSでベリーショートの髪形を初披露した。昨年2月から白血病の闘病生活を行って、頭部を帽子やウィッグで覆ってきたが、この日は「ありのままの自分」として白いワイシャツ姿を掲載。また動画の中では「髪の毛がないことは恥ずかしいことじゃないし、自分の今のこの髪の毛、この自分自身に誇りをもっているし」。病気発覚後は初めてで直筆のサインを添えたメッセージを寄せた。

「今日、みなさんに初めてこの姿をお見せします。白血病の闘病生活中、私に強さをくれた皆さんに。私にとっては、生きていることが奇跡です。ここにいられることが、まるで奇跡のようです。

1年前、私は自分自身との戦いに、絶対負けないと誓いました。そして家族や友人、温かい応援をくださった皆さんのおかけで、病気を乗り越えることができました。

今のありのままの自分を見てもらいたいという私の気持ちを、SK-2は大事にしてくれました。私の心の準備ができた時に、私らしいやり方で。回復への道のり、少しずつ前進していく姿を、メッセージとして発信することをサポートしてもらい、感謝しています。

現在、世界中が不安で辛い日々を送っています。このメッセージが、アスリートの仲間にとっても、また同じように苦難と戦っている誰かにとっても、小さな希望になればうれしいです。

私たちは1人ではありません。恐れのない日が1日でも早く来ますように。どんなトンネルにも必ず出口はあります。みんなで乗り越えていきましょう。

池江璃花子」

池江は、白血病の公表、闘病生活などその時々で、自分の気持ちを率直に発信し続けている。今回のSNSは、化粧品メーカーSK-2とコラボレーションで写真や動画を撮影。同社のサンディーブ・セスCEOは「池江さんのしなやかな強さは、私たちのインスピレーションです。池江さんは芯の強さ、自分自身に正直であること、そしてどんな困難があってもあきらめないことの意味を私たちに教えてくれました。私たちのブランドの信念を体現するように、まさに彼女は自分自身の運命を切り開いたのです」と説明した。同社は東京五輪ワールドワイドパートナー「P&G」のグループ企業でもある。

同社とのコラボでフォトダイアリー「This Is Me」も公開された。

池江は10カ月の闘病生活をへて、昨年12月に退院。3月17日には406日ぶりのプールに入るなど、1歩1歩復帰の道を歩んでいる。退院時には、今後の目標として、24年パリ五輪でのメダル獲得を掲げている。