昨季の世界選手権で10位と躍進した三浦璃来(19)木原龍一(29)組(木下グループ)が、自己ベストを更新する72・63点をマークした。3位で発進した。

ツイストリフトから2人そろっての3回転トーループ、スローの3回転ルッツにコンビネーションスピンと次々と技を決めていき、息の合った演技で本場米国の観衆から歓声と拍手を浴びた。

演技が終わると三浦はうなずき、木原は「良かったんじゃない!?」と両手で三浦の頭をポンポン。9月のオータムクラシックでマークしたSP72・32点を上回ったのを確認すると、両手を合わせ、こちらも息を合わせたかのように両拳を突き上げ、喜びを表現した。

試合後、木原は「大きなミスはなかったけど、レベルの取りこぼしはあった。ただ、ベストということは後ろの点(演技構成点)が伸びたのかな。細かいところでミスがあっても、ある程度の点数が出るようになったきた」と納得。三浦も「レベルの取りこぼしはあったんですけど」としつつ「ベストの演技じゃなくても70点台をいただけた。この2、3年の成長かなと思う。(演技構成点が)ほとんど8点台と評価していただけたことも、オータムからの期間での成長」と自信を口にした。

前日の公式練習後に「名前を売り出したい」と話していたが、木原は「まだ売り足りない。セールはしたくない。何%引きじゃなくて、もっともっと売っていきたい」と笑顔。SP3位で迎える翌23日(日本時間24日)のフリーに向けては三浦が「結果は重く受け止めず、自分たちらしく、明日は臨みたいと思います」と燃えれば、木原も「明日は順位よりオータムの自分たちを超えたい」。フリー131・74点、合計204・06の自己ベスト更新も目指す。【木下淳】