フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)が第一線を退きプロ転向を表明した19日、羽生の出身地・宮城県からは、温かいエールが送られた。
神社の名前に「羽生」と入っていることから「羽生天神社」(大郷町)はファンの間で“聖地”の1つとなっている。宮司の岡公一さん(60)によると、この日はファンとみられる参拝客が5、6人来たといい「報道をみて居ても立ってもいられなくなったんでしょう」と口にした。2月の冬季五輪には多くのファンが訪れ、羽生を応援する絵馬は100枚以上並んだ。岡さんも会見を見て、「新しいステージに行くということで、変わらずに応援しています」と述べた。
羽生の去就の一報を知り、東京から訪れたという中国・大連出身の30代女性ファンは、JR仙台駅構内に展示されている羽生の等身大パネルを写真に収めた。女性は羽生の今後について「好きなことをやってもらえばいい」と笑顔。中国でも人気があるといい、羽生の魅力は「全てです」と強調した。仙台市宮城野区の30代女性は「プロとして続けるということなので、彼自身はこだわりを追い続けていくと思う。己を律する所は、年下ですけど見習いたい」と語った。利府町の21歳の男子大学生は「(プロ転向は)大きな決断だと思う。次の世界でも偉大な活躍とか、今後のプロスケート業界を引っ張ってくれるような方になると思う」と話した。