大逆転勝利だ! 山形中央が、松江商(島根)を75-69で下し、初出場の19年以来3年ぶりに1回戦を突破。第4クオーター(Q)に31得点を挙げる猛攻を見せ、最大21点差をひっくり返した。

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キャプテンの1本で勝利を引き寄せた。64-66で迎えた第4クオーター(Q)残り2分11秒、五十嵐羽琉主将(3年)が3点シュート(3P)を決め、67-66と逆転。第1Qを13-16で終えてから1度も奪えなかったリードを奪い返した。

残り1分53秒には、3年生同士の息の合ったプレーがさく裂。安孫子莉世(3年)のパスカットから五十嵐がルーズボールに対応。五十嵐が横目で駆けだした安孫子を確認してパス。パスを受け「行けると思いました」と確信した安孫子は、落ち着いてレイアップシュートし69-66。その後、3Pを決められて追いつかれたが、チームは勢いを維持して連続6得点をマークして試合を締めた。

同校は4年連続4回目の出場。だが、前回、前々回は初戦で敗退しており、3年生にとってはウインターカップ初勝利だ。安孫子は「すごく安心しています。うれしいです」と、初勝利に胸をなで下ろした。次戦は19年の2回戦でも対戦し、64-89と敗れた明星学園(東京1位)と対戦する。相手は4度の準優勝を誇る強豪。だが、五十嵐は「相手がどこであっても自分たちがやることは変わらない。全員が思いっきりプレーできるように、みんなを引っ張っていきたいです」と意気込み、安孫子は「自分たちのチームワークは日本一だと思う。日本一楽しくバスケットをします」と笑顔を輝かせた。明るく楽しくプレーし、強豪にリベンジを果たす。【濱本神威】