2季ぶり優勝を狙う埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)が開幕7連勝で首位を守った。

東京サントリーサンゴリアス(東京SG)に24-20で勝利。日本代表でW杯2大会連続出場中のSO松田力也(29)が1ゴール、4PGの14得点と着実に加点した一方、昨春に帝京大を卒業した東京SGのSO高本幹也(22)もフル出場で存在感を示した。

トヨタヴェルブリッツは54-7で三重ホンダヒートを破った。

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王者は落ち着いていた。埼玉は7点を追う後半16分、FB野口竜司のトライで2点差。同21分にはSO松田のPGで逆転し、1点差で最終盤を迎えた。

風下の自陣で粘り強く防御を続け、最後は相手ゴール前でペナルティーを獲得。時計が後半39分を過ぎたことを確認し、ゴールを狙った。意思表示からキッカーに60秒が与えられるルールを念頭に、勝利確定の合図後に松田がPG成功。敗戦リスクを極限まで低くし、松田は「1点リードしている余裕もあった。僕が焦ると、チームも焦る」と勝利に導いた。

視線の先に帝京大の後輩にあたるSO高本がいた。強豪東京SGで定位置をつかみ、近い将来の日本代表入りを期待される22歳。この日は3点を追う後半5分に同点DGを決め、80分間通してラン、キックを巧みに使い分けた。

「4点差は10番(SO)の差」と敗戦をかみしめた高本に対し、初対面だった松田も「本当にうまい。負けずにやりたい」。埼玉の名将ロビー・ディーンズ監督も「2人の偉大なフライハーフ(SO)に関しては、日本代表に選ばれるのではないかと思っている。10番にとっての1つの役割が、チームをどうやってコーディネートするか。よくできていた」と振り返った。

リーグワンは5月上旬までリーグ戦が続き、上位4チームがプレーオフに進出。6月上旬からは代表活動も予定されている。日本の司令塔を目指す争いは続く。【松本航】