ラグビー元日本代表の五郎丸歩(33)と19年ラグビーワールドカップ(W杯)開催都市特別サポーターの女優山崎紘菜(25)が16日、ファッションブランド「ポロ ラルフローレン」のラグビーをモチーフにしたシリーズ「キッカーベアコレクション」発表会に出席した。

15年W杯イングランド大会代表FBとして、南アフリカ戦の大金星に貢献した五郎丸。「マネキン状態」と苦笑いしながら、同ブランドのポロシャツを披露した。

イベント後の取材では、現在の日本代表について「調子はかなりいいと思います」と見極め、最終目標は「優勝でしょう」と断言。客席からどよめきと笑いが起こると「いや笑いごとじゃなくて。本気ですよ、本気」と真顔で訴えた。その上で、「いい時はチームはうまくいきますけど、何か悪いことが起きると、一気にくずれてしまうのもチーム。そういうリスクマネジメントをリーダー陣がやっていけば、いい大会になる」とアドバイスを送った。

注目の選手について「おそらく田村(優)選手がキッカーとしてやってくれると思いますし、前回大会でキッカーをしていた僕としては注目している選手」と指名。「10番、司令塔としての責任感を持っている。この4年間、ずっとキッカーしてきて、いい時も悪い時もあって、そういう経験を持って大会に臨める。自信を持って悔いないようにやって欲しい」とエールを送った。

五郎丸は解説も含め10試合以上を生観戦する予定。「(開幕の)9月20日から寝れないですね」と期待をふくらませた。ビギナーのファンに向けては「ルールを全部覚えようと思ったら、もう間に合わないと思う。まずは、音を楽しんで欲しい。W杯を機に(スタジアムに)見に行ってみようという方も多いと思うんですけど、テレビでは拾えない音がある。選手がぶつかる音とか、ファンの声とか。今回は世界各国の応援スタイルがある。(応援席を)分けないので、真横に他国のサポーターが座っているケースがある。(初戦の相手)ロシアの方が横にいることもある。いろんな文化を肌で感じて、音を楽しんでいただければ」と魅力をアピールした。

日本代表は9月6日に、因縁の南アフリカと壮行試合を行う。五郎丸は「開幕前に南アフリカと日本がもう1度やるというのは楽しみ」と話し「日本代表の中でやっている時はワクワクしてましたけど、1歩引いてみると、ケガだけしないでくれ、と思います。そこでケガなく(直前)4連勝でいけば、また日本の中でW杯が盛り上がると思います」と、先輩として“親心”を見せた。