ラグビー日本代表は2日、南アフリカ戦(6日、熊谷)に向けて都内で調整し、フッカー坂手淳史(26=パナソニック)が主力組に入った。

今季のテストマッチ3戦全てで先発した堀江翔太(33=同)が、首の状態を考慮され別メニュー。“2番手の男”は「南アフリカ戦でどういう結果を得られるかで、W杯の戦い方が変わる」と位置づけた。

帝京大4年だった15年9月、都内のラグビー部寮でW杯イングランド大会1次リーグの日本-南アフリカ戦を見た。W杯2度制覇の強豪を34-32で破る大金星に「鳥肌が立った。ラグビーに対しての意識が変わった」。歴史的勝利の興奮で眠れなかった夜は、坂手にとっても分岐点になった。

日本代表にとって、南アとはそれ以来の対戦となる。相手は直近の南半球4カ国対抗で優勝し、4連覇を狙ったニュージーランドとも引き分けた。坂手の対面候補は、17年同国最優秀選手で「世界最高フッカー」と評されるマルコム・マークス(25=ライオンズ)。ロックも、最低身長が198センチと大型FWは健在だ。日本代表のスクラム担当、長谷川コーチは相手のスクラムを「世界トップクラス」と評すが、タックルも武器とする坂手は強気で言う。「(マークスは)すごくいい選手。対戦が楽しみ。(4年前は)当事者意識がなかった。自分がそこ(W杯)で活躍して、チームが勝つことを考えている」。W杯へ、最高の試金石を無駄にしない。【松本航】

◆坂手淳史(さかて・あつし)1993年(平5)6月21日、京都市生まれ。京都成章高ではNO8。帝京大進学後にフッカーに転向。4年時には主将を務め、大学選手権7連覇に貢献。16年にパナソニック入り。同年4月のアジアラグビーチャンピオンシップの韓国戦で日本代表初キャップ。代表キャップ数は16。180センチ、104キロ。