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  この病気にこの名医
 

【第2回】

放置すると半年で死に至る例も

この病気にこの名医

多発性骨髄腫(中)

 全血液がんの約10%を占める多発性骨髄腫は、50歳以降の患者がほとんどで、高齢化とともに患者が増加している。その疾患のセンターともいえる国立国際医療センター(東京・新宿区)血液内科の三輪哲義医長(53)が、多発性骨髄腫について次のように言う。

 「全身には骨が200個あります。骨髄は骨と同じ数だけあり、血液細胞をつくっています。その骨髄の中で病気が起こるのです」。骨髄中には造血幹細胞という血液細胞をつくるタネ≠ェあり、血液細胞をつくっている。その血液細胞のひとつである白血球には、病原体に対して抗体を作る働きをしている成熟した形質細胞がある。

 「例えば、インフルエンザの流行時にはウイルスがどっと体に入っていきます。このように多くの病原体が体の中に侵入してきた場合など、体の抵抗力を十分に発揮する必要が生じると、十分な量の抗体を作ろうとして形質細胞は分裂するのです。ときには分裂に失敗することがあります。弱いと自然消滅しますが、強いと骨髄でどんどん増えていきます。これが骨髄腫細胞で、それによって多発性骨髄腫が起こります」。

 骨髄腫といえども患者自身の体の一部。何とか普通の形質細胞と同じように抗体を作ろうとするが、役に立たないどころかネバネバした抗体もどきを作ってしまう。そして、体のいろんな部分にくっついたり、たまったりして悪さをする。この抗体もどきをMたんぱくと呼んでいる。「骨髄腫細胞が増えると健康な血液をつくるスペースは狭くなり、健康な血液や抗体が減少します。結局、Mたんぱくが増えて腎臓に目詰まりを起こして尿が出なくなってしまう『腎機能障害』を起こします。進むと尿毒症です」。

 もちろん腎機能障害だけではない。骨を壊して骨を作るという骨形成のバランスが崩れ、圧迫骨折などが起きる。まさに骨が溶ける状態で、骨の激痛や神経が圧迫されると手足のマヒも起こる。さらに、視力障害、心不全を含めた多臓器不全など。「ほっておくと進行例では6カ月で死に至ってしまいます。だから早期に発見して治療を始めることが何より重要です」。

 尿検査や血液検査がきっかけで発見されることもあるので、要精密検査の指示を無視しないように−。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

◆多発性骨髄腫の名医

 ▽名古屋市立緑市民病院(名古屋市緑区)第1内科・清水一之部長
 ▽京都府立医科大学付属病院(京都市上京区)第2内科・島崎千尋講師
 ▽日本赤十字医療センター(東京都渋谷区)血液内科・鈴木憲史部長
 ▽慶応義塾大学病院(東京都新宿区)血液内科・服部豊助手
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