国際パラリンピック委員会(IPC)は8日、アブダビで開いた総会で役員改選を行い、新会長にアンドルー・パーソンズ氏(40=ブラジル)を選出した。

 任期は4年。会長選は4人が立候補し、1回目の投票で過半数の84票を獲得した。2001年に就任し、4期16年を務めたフィリップ・クレーブン会長(67=英国)は退任した。

 理事選では日本パラリンピック委員会(JPC)委員長も務める山脇康理事(69)が唯一の日本人として再選された。山脇氏は2期目。

 パーソンズ氏はブラジル・パラリンピック委員会前会長で、13年からIPC副会長を務めた。20年東京大会を任期中に迎える新会長は「期待は非常に大きい。観客動員や商業面など、いろいろな分野で期待している。みなさんの力を借りて、さらに次の段階に進みたい」と意気込みを述べた。

 山脇理事は定数10人に対して20人が争った理事選の1回目の投票でトップの123票を獲得し、当選が決まった。

 クレーブン会長は在任中、組織的なドーピング問題が発覚したロシアを資格停止処分とするなど、クリーンさを重視する路線を打ち出した。