名古屋大卒の「旧帝大ガール」鈴木亜由子(24=日本郵政グループ)が、5000メートル予選2組に登場した。左足の違和感で13日の1万メートルを欠場。同種目に絞って「五輪デビュー」のスタートラインに立った。

 号砲から前に出る積極的なレースを展開した。苦しい表情で先頭集団に食らいついたが、4000メートルすぎに遅れた。15分41秒81の同組12着で予選敗退した。

 「昨年の世界選手権で入賞できなかった(9位)ので、入賞したいという思いあった。決勝を目指して、自分の走りを貫こうと思った。でも全く歯が立たなかった。レースプランも何もなくて、体が動くだけやっていこうと。頭を空っぽにして走った。(4000メートル付近で)きつかった」。

 自己ベストの15分8秒29に近いタイムを出せば、決勝は視野に入っていた。左足の違和感による調整の狂いが影響したことは確実だが「今日はレースに影響はなかった。やるべきことはやってきた」と否定した。

 初めての五輪は、ほろ苦いものになった。「どのレースもレベルが高いし、みんな五輪にかけている思いは強いんだなと思った。この結果で終われない。目に焼き付けて4年後に強くなりたい」と口にした。

 レース前日には地元愛知で米穀店を営む父伸幸さんから「亜由子が五輪で走る姿をみられるんだ」とメッセージが届いたという。他の選手のスパイクがあたり、左のすねから流血しながらも完走して「最低限、走る姿は見せられた」と少しだけ表情を緩めた。今後については「まだ目標とするところに到達していないので」とトラック種目で勝負していく。【益田一弘】